太りやすい体質は遺伝します。このテーマについてはこれまでたくさんの研究が行われてきました。一卵性双生児からとったデータなどからみても、肥満には遺伝素因が少なからず影響しているといって間違いないでしょう。え?じゃあ、もし、そういう太りやすい遺伝子を受け継いでいたら、あきらめるしかないのか?いえいえ、そんなことはありません。まあ、太りにくい人に比べて、多少のハンデがあるのは仕方ありませんが、摂取カロリーより消費カロリーを大きくするような生活を行っていれば、そのハンデを乗り越えることはそう難しくありません。「自分は太りやすい体質なんだ」ということを自覚して、ちょっと少なめの食事や、ちょっと多めの活動や運動を心がければいいのです。その「ちょっと」つて、どれくらいなのか?1日に約200キロカロリー分のエネルギー。これは、ごはんなら中茶碗1杯分、ドーナツなら1個、ビールなら中ジョッキ1杯分に相当する量です。だから、もしあなたが遺伝的に太りやすい人なのであれば、太りにくい人よりもそれだけ余計に節制をする必要があるというわけ。つまり、太りにくい友達よりも、おやつのドーナツを1個少なくする。太りにくい同僚よりもビールを1杯だけ少なくする。それでようやくハンデがなくなり、「スタート地点」が一緒になるのです。そして、そういう元々の「差」があるのにもかかわらず、それを無視してその友達や同僚と同じ量を食べていれば、1日に200キロカロリー分多く食べていることになり、当然ながらあなただけが一方的に太るということになります。エネルギー倹約遺伝子って何?それにしても不公平じゃないかって?