鹿野田神社は、彦火火出見尊、つまり山幸彦を祀った神社である。簡単に『古事記』の話をまとめると、彦火火出見尊が、兄の持ち物であった釣り針をなくしてしまい、それを探しに海神綿津見大神のもとへ向かったところ、釣り針のほか、潮満玉と潮涸玉を授かって戻った。潮満玉と潮涸玉とは、海水を思いのままに操り、潮を満ち引きできるという霊玉。このとき彦火火出見尊が持ち帰った潮満玉と潮涸玉が、鹿野田神の御神体となっていると言い伝えられている。
[参考サイト]
本厚木駅のホテル
http://www.jalan.net/hotel/140000/STA_035130/
つまり潮井は、その御神徳によってできたものなのだ。神秘の井戸ともいえるだけに、薬効もある。潮井の水は古来、慢性胃腸病や便秘など、胃腸の不調に効果があるといわれ、多くの人々に愛飲されてきた。また浴用としても神経痛、筋肉痛、疲労回復、慢性皮膚病などに効能があるとされている。平安時代の著名な女流家人である和泉式部も、この水を求めて訪れたという逸話を残している。病の治療のため法華嶽に参詣した和泉式部は、帰郷の途中で病が再発し、潮井の水で湯治したものの、近くの薬師堂で43歳の生涯を閉じたという。そして神社近くには、和泉式部の墓とされる石も存在する。現在も潮井の水は霊験あらたかとされ、その薬効を求める人はあとを絶たない。遠方からの問い合わせも多いため、現在は地方発送も受け付けている。